【生肉转载】悠人学长和「文学少女」——伯母的SS

『むすぶと本。~“文学少女”な伯母のリルケな推論』
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野村美月
https://wimgs.ssjz8.com/upload/2020/11/30 10:24
※このSSは11月30日発売の『「嵐が丘」を継ぐ者』の書店特典『悠人先輩の初恋』とリンクしております。単品でもお読みいただけますが、『悠人先輩の初恋』をお持ちのかたは、そちらからごらんください。
「悠人【はると】くんの初恋の人って、わたしじゃないかと思うの」
ぼくの担当編集者で恋人の遠子さんが、限りなく薄い胸をそらして主張した。
悠人くんは遠子さんの甥っ子で、小学四年生だ。父親の流人くんにそっくりの華やかな顔立ちに、母親の麻貴先輩譲りの才能と頭脳、さらに落ち着きと品格を加えたハイブリッドな男の子だ。
遠子さんは悠人くんをとても可愛がっていて、ちょくちょくおすすめの本を持って会いに行っている。
今日もぼくの自宅兼仕事場のマンションで、自慢の甥っ子の話をしていたのだけど、途中から頬をでれでれとゆるめて、
「流人が言ってたの。悠人くんの初恋の人はうんと年上で、ついこの前、悠人くんはその人とリルケの話をしたんですって」

――悠人、おまえクラスに好きな女の子とかいないのか?
――うーん、小学生の女の子は、ちょっと子供っぽいかな。
――って、おまえも小学生だろうが。
――ぼくの初恋の人は、うんと年上の人だし。
――なに、そうなのか? まぁオレも幼稚園の綺麗な先生とか、小学校の美人の先生とか、中学校の可愛い先生に、キュンキュンしたしな。で、誰だ?
――この前、リルケについて語り合った人だよ。これ以上は内緒。
「まさに、わたしは先週悠人くんに、リルケの詩集をおすすめしたばかりなのよ。ひんやりと喉をすべり落ちていって、体をぞくぞくと震わせる、野生の鹿のゼリー寄せのようなリルケは、悠人くんにぴったりだからって」
遠子さんはそのあとも嬉しそうに、やっぱり悠人くんは伯母さんっ子なのね、とか、美人で優しい伯母さんに恋してしまう男の子って、文学的よね、とか、悠人くんの初恋を壊さないように、わたしは美しく気高い存在でいなきゃ、なんて言っていた。
その数日後。
たまたま都内の大型書店で、悠人くんに会った。
ランドセルを背負った悠人くんが、リルケのコーナーの前で棚を眺めていて、声をかけると、

「お久しぶりです、心葉【このは】さん。いつも伯母がお世話になっています」
と丁寧に挨拶をした。
「悠人くん、今日は一人?」
「いいえ、叶子【かなこ】さんと一緒だったんですけれど、書店の人たちとお話中なので」
叶子さんは遠子さんの母親で、悠人くんにとってはおばあさんだ。けれど悠人くんは、遠子さんのことも叶子さんのことも、名前で呼んでいる。まぁ、叶子さんは『ばぁば』って感じじゃないけれど。
美貌の作家櫻井叶子は、鋭く尖った氷のような文章で人間の業を描き出す、ぼくよりキャリアも実力も遙か上の大先輩だ。
叶子さんはどう見ても、子供好きじゃなさそうだし、ついでに他人に興味もなさそうな人だけど、一緒にお出かけするなんて、やっぱり孫は可愛いのかなぁ。
「悠人くん、リルケなんて読むんだ」
遠子さんとの会話を思い出して、とぼけて訊いてみると、子供らしくにっこりして、「はい。遠子さんに進められた詩集が素晴らしくて。そうしたら叶子さんもリルケが好きらしくて、いっぱい話しちゃいました。今日は叶子さんのおすすめのリルケを買いに来たんです」

クールな祖母と、本を通じて語り合えたことがたまらなく嬉しそうで、頬を紅潮させて目をきらきらさせている。
けど、リルケの話って、え? あれ?
ぼくが首をひねったところへ、叶子さんが現れた。相も変わらず年齢不詳で、ひんやりした空気をまとった、美しい人だ。
叶子さんはぼくらが一緒にいるのを見て、
「あら、井上くん」
と少し目を見張った。
「叶子さん!」
悠人くんが、それはもううっとりした顔で叶子さんに歩み寄るのを見て、ぼくは、ああ、そうか……と、即座に納得した。
悠人くんの初恋の人は、遠子さんじゃなくて、叶子さんだったのか。
悠人くんのふわふわした笑顔を見たら、一目瞭然だ。
ぼくは叶子さんに挨拶をしながら、この事実を遠子さんが知ってしまったときの騒ぎを想像し、ひそかに溜息をついたのだった。
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学长的手指在里面转动的写作