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小书痴的下克上WEB(5-172)633 要請

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要請
请求
「君は先に出ていなさい」
「体調の良くなさそうなフェルディナンド様が先に出ましょう。夕食まで少しでも休める時間を確保した方が良いですよ」
「何でもないのだ。私のことは良いから出なさい」
“你先出去吧”
“还是身体状态不好的费迪南大人先出来吧。最好能在晚餐前确保能稍微休息一下的时间”
“没什么。不用管我,出去吧”
億劫そうに言いながら、フェルディナンドが軽く手を振った。どう見ても不調そうなのに、「何でもない」と頑なに先程から繰り返すフェルディナンドにちょっと苛立ちを感じる。けれど、フェルディナンドが不調を他人に見せたがらないのは今に始まったことではない。
费迪南一边嫌麻烦地说着,一边轻轻地挥手。怎么看都身体状态不好,却从刚才开始就反复固执地说“没什么”,对这样的费迪南我感到有点生气。但是,费迪南不想让别人看到自己身体不适,这也不是从现在才开始的。

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「不調でないのでしたら、今度はフェルディナンド様からわたくしのメスティオノーラの書に内容を写しましょう」
「何を言っているのだ、君は? 断る」
“如果没有身体不适的话,下次就从费迪南大人那里把内容抄到我的梅斯提欧若拉之书上吧”
“你在说什么?我拒绝”
ものすごく馬鹿者を見るような目で言われて、わたしはムッとした。
费迪南用看着笨蛋的眼神看着我说道。我生气了。
「何を言っている、はこちらの台詞ですよ。フェルディナンド様のメスティオノーラの書はコピペで内容が増えたのに、わたくしの分は増やしてもらえないなんてひどいではありませんか」
“你在说什么,这可是我的台词。费迪南大人的梅斯提欧若拉之书明明因为“复制后贴上”,内容增加了,但是我的却没有,这不是很过分吗”
わたしも読みたいのに、自分だけ読む部分の増えたメスティオノーラの書を持つなんてずるいと思う。わたしの主張にフェルディナンドは嫌そうに顔をしかめた。

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明明我也想读,自己却拿着增加了可阅读部分的梅斯提欧若拉之书,我觉得太狡猾了。我的主张令费迪南厌恶地皱起了眉头。
「君の新しい魔術は妙な発音と原理をしているので、覚えるのに時間がかかりそうだ。却下する」
「フェルディナンド様なら大丈夫です。水鉄砲だってすぐに覚えたではありませんか」
“你的新魔法有着奇妙的发音和原理,要想记住好像要花不少时间。所以驳回”
“费迪南大人的话没关系。水枪不是也很快就记住了吗”
おじい様達は苦労していたが、フェルディナンドだけは結構簡単に覚えたはずだ。絶対に大丈夫だと思うのだけれど、フェルディナンドは断固拒否の構えになった。
祖父大人他们们虽然很辛苦,但唯独费迪南应该很轻易就记住了。虽然我觉得绝对没问题,但费迪南坚定地拒绝了。
「フェルディナンド様がコピーシテペッタンを覚えられないのでしたら、わたくしがフェルディナンド様からコピペしますからメスティオノーラの書を貸してくださいませ」

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「君が自分でできるのか?」
「してみなければわかりませんけれど……」
“如果费迪南大人记不住‘复制后贴上’的话,我会从费迪南大人那里复制,请把梅斯提欧若拉之书借给我吧”
“你自己能做吗?”
“不试一下怎么知道……”
わたしは開いたままになっているフェルディナンドの聖典に触れて、始点を定めて終点まで指を動かして範囲指定をした。その途端、一瞬息を呑んだフェルディナンドがわたしの手を払いのけると、即座にメスティオノーラの書を閉じて消してしまう。
我接触了一直敞开着的费迪南的圣典,确定起点,然后手指移动到终点指定了范围。就在这时,一瞬间屏住呼吸的费迪南推开了我的手,马上关上了梅斯提欧若拉之书并将之消除。
「あ! できそうだったのに、どうして消すのですか!?」
「君にはまだ早い。せめて、成人後にしなさい」
「え? 成人後って二年はありますよね? 遠いですよ。先程は……」

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“啊!好像能做到,为什么要关上呢!?”
“对你来说太早了。至少请在成年后”
“啊?成人后还有两年吧?好远啊。刚才……”
さっきは試してみてもよさそうなことを言いながら、突然態度を変えたフェルディナンドにわたしは目を見張った。けれど、フェルディナンドはわたしを睨んで、首を横に振る。
刚才还说可以试一下,却突然改变态度的费迪南让我瞠目结舌。但是,费迪南瞪着我,摇头道。
「こちらにはこちらの事情がある。今は絶対に駄目だ」
「どういう事情ですか? わたくしが納得できる事情なのですか?」
“这边有这边的情况。现在绝对不行”
“是什么情况?是能让我接受的情况吗?”
事情を説明しようとせずに「駄目」の一点張りである。わたしがフェルディナンドの顔を覗き込んで説明を要求すると、「少し離れろ」と額を押された。
不说明情况,却只强调“不行”。我窥视着费迪南的脸要求说明,他却按着我的额头说“离我远一点”。

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「だいたい、今は時間がないと言ったであろう。君の聖典の内容を増やすより、魔術具としての聖典を作り上げる方が先ではないか。私が調合用の魔石を取り出す前にここを出た方が君のためだ」
「……フェルディナンド様、ジェルヴァージオという方は脅威なのですか?」
“总之,不是说过了现在已经没有时间了吧。比起增加你的圣典中的内容,制作作为魔法道具的圣典不是应该更优先吗。在我取出调合用的魔石之前离开这里是为了你好”
“……费迪南大人,杰鲁维西欧这位人物是个威胁吗?”
しきりにフェルディナンドの口から「時間がない」という言葉が出たり、すぐにでも魔術具としてのグルトリスハイトを作らなければと焦りを見せたりするようになったのは、レティーツィアの口からジェルヴァージオという名前が出てからのような気がする。
我觉得好像是从莱蒂希雅口中说出了杰鲁维西欧这个名字之后,费迪南就一个劲儿地说“没有时间”,想要马上制作出作为魔法道具的古德里斯海德,而表现出焦急的情绪。

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「ランツェナーヴェの王になるために育てられた方ということは、ジェルヴァージオはフェルディナンド様のお兄様ですか?」
作为兰斯内维的王而被抚养长大的人,是费迪南大人的兄长大人吗?
その瞬間、フェルディナンドから一切の表情が消えた。怒っていた表情も、焦っているような感情も何も見えない。ただ、わたしの様子を探るように薄い金色の目が数秒間向けられた。その後、自分の手を見つめながら言葉を選ぶようにゆっくりと口を開く。
那个瞬间,所有的表情都从费迪南的脸上消失了。既看不到生气的表情,也看不到焦急的感情。只是,一双浅金色的眼睛像是在试探一般观察了我数秒钟。之后,一边看着自己的手一边斟词酌句,慢慢开口道。
「私自身にはジェルヴァージオと顔を合わせた記憶さえない。だが、知っている」
“我自己连和杰鲁维西欧见面的记忆都没有。但是,我知道”
メスティオノーラの書による知識なのだろう。フェルディナンドはすでに消したメスティオノーラの書を見るように、じっと自分の手を見ている。

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这大概是从梅斯提欧若拉之书中获得的知识吧。费迪南盯着自己的手,就好像是在看已经消失的梅斯提欧若拉之书一样。
「当時、三人いたアダルジーザの女達から生まれた息子達の中で、全属性で最も魔力が高いことからランツェナーヴェの王として選ばれた者がジェルヴァージオだ」
「それって、つまり、フェルディナンド様よりも魔力が高いのですか?」
“当时,在三位阿妲姬莎女人们生出的儿子们中,因为全属性中魔力量最高而被选为兰斯内维之王的就是杰鲁维西欧”
“那个,也就是说,比费迪南大人的魔力量还要高吗?”
そんな存在がいるのだろうか。わたしが首を傾げていると、フェルディナンドはゆっくりと頷いた。
有那样的存在吗。我歪着头,费迪南慢慢地点头。
「洗礼式前の計測では他よりも頭一つ抜きん出ていたらしい。……ちなみに、私は彼がランツェナーヴェの王として送り出された後で生まれている。最初から魔石にするために、母親は私を生んだようで、魔力を上げる相手ではなく、自分の属性の偏りを埋められる相手を探したらしい。私はアダルジーザの実の中では最も魔力が低いけれど、属性値が平均している全属性で最も魔石に適した子供だったそうだ」

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“在洗礼仪式前的测量中,他好像拔得了头筹。……顺便说一下,我是在他作为兰斯内维的王被送出之后出生的。母亲生下我,好像从一开始就是为了把我变成魔石,并不是为了提高我的魔力量,而是为了填补自身的属性偏差。虽然我是阿妲姬莎之实中魔力量最低的,但却是全属性且属性值平均,似乎是最适合变成魔石的孩子”
絶望の淵を覗くような顔で淡々とフェルディナンドが語った過去に背筋が震えた。何の表情も浮かばない横顔に、わたしの方が泣きたくなる。そんな知識は欲しくなかっただろう。フェルディナンドがメスティオノーラの書を手に入れたのはおそらく貴族院時代だ。今の自分と同じくらいの年の子供が知るには残酷すぎる。
脸上露出了凝视绝望的深渊般的表情,费迪南淡淡地诉说着过去,背部颤抖着。面对毫无表情的侧脸,我反而更想哭。那样的知识我才不想要吧。费迪南恐怕是在贵族院时代得到梅斯提欧若拉之书的吧。对和现在的自己同龄的孩子来说太残酷了。

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腰が浮いて、思わず手が伸びた。長椅子の座面に膝立ちするように伸び上がり、わたしはフェルディナンドを抱きしめた。
我不由得起身伸出手来。我像跪立在长椅上一样伸出了手,抱住了费迪南。
「フェルディナンド様は魔石にされるために生まれてきたのではありませんからね。エーレンフェストの領主候補生になるために生まれてきたんです。だから、神様のお導きがあったのですよ」
「ローゼマイン、放しなさい」
“费迪南大人不是为了被当做魔石而生的。而是为了成为艾伦菲斯特的领主候补生而生的。所以才有了神的指引”
“罗洁玛茵,放开我”
焦りを含んだ声と共に背中を叩かれたけれど、わたしは「ダメです」と拒否して、更に力いっぱい抱きしめる。
伴随着焦灼的声音,我的后背被敲了一下,但我说“不行”拒绝了,然后更加用力地抱住。
「魔石ではなくて、生きていてくれないとダメなのに絶対わかっていないでしょう? 先代のアウブはフェルディナンド様が必要だと思って引き取ったし、養父様やわたくしは現在進行形でフェルディナンド様が必要なのですよ。わかったと言うまで放しません」

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「わかった。わかったから放しなさい。いくら何でも君は感情的に動きすぎだ。自覚が薄いようだが、すでに年頃の見た目に成長しているのだから、少しは女性らしい慎みを持ちなさい」
“不是魔石,不是活生生的是不行的,你绝对不明白吧?上代奥伯认为需要费迪南大人所以才领养,养父大人和我现在就需要费迪南大人。不说‘明白了’就不放开”
“知道了。已经知道了,放开吧。不管怎么说,你的情绪活动也太多了。虽然似乎没有什么自觉,但你已经成长了,看上去就是位年轻女性,所以请稍微保持一点女性应有的矜持”
これでも一応慎みが少しは育ってきたので、フェルディナンドに「ぎゅーしてほしい」とお願いするのは止めているのだが、わたしの慎みはまだ足りなかったようだ。慰めるつもりだったのに、何故か叱られている。
就算是这样也算是更小心谨慎了,因为我没有对费迪南要求说“紧紧地拥抱我”,但我的谨慎度似乎还不够。本想安慰他,不知为何却被骂了。

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「とにかく、君はもうここを出なさい。私は魔術具の続きを作る。君は魔石を扱えない今の症状を側近に伝えて、なるべく魔石を視界に入れないように生活するための話し合いをしなさい。領主会議に向けた魔石のブローチの調合に関する話でも良い。他の貴族に知らせることではないので、アーレンスバッハの貴族を除いたところで話し合うように」
“总之,你快离开这里吧。我要继续制作魔法道具了。为了在生活中尽量不让魔石进入视野,你把你现在无法使用魔石的症状传达给你的近侍们,和他们商谈。也可以说关于领主会议用的魔石胸针的调合的事情。因为不是可以告诉其他贵族的事情,所以请在没有亚伦斯伯罕的贵族的地方商谈”
さっさと出ていけ、とフェルディナンドに追い払われた。用が済んだらお払い箱である。ちょっとひどい扱いだと思うけれど、いつものことだ。
“快点出去”,被费迪南赶了出来。事情办完了就被赶走。虽然觉得有点过分,但一直都是这样。

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……フェルディナンド様が元気になったみたいだから別にいいけど。
……费迪南大人好像变精神了就好。
「ローゼマイン」
“罗洁玛茵”
隠し部屋から出た途端、コルネリウス兄様が駆け寄ってきた。わたしに異常がないか、確認している。
刚从隐藏房间出来,科尼留斯兄长大人就跑了过来。确认我是否有异常。
「あれほど強硬に側近を排して何をしていたのだ?」
「コルネリウス兄様、それほど心配しなくてもフェルディナンド様は別に何もしませんよ。体調を心配して健康診断をしてくれたくらいです」
「何もしなくても駄目だ。夫婦でもないのに二人だけで隠し部屋に入るなど、絶対に駄目だ」
“那么强硬地排除了近侍,干了什么?”
“科尼留斯兄长大人,不用那么担心,费迪南大人没做什么。只是因为担心身体状况做了健康诊断而已”
“什么都不做也不行。明明不是夫妇,却只有两人进了隐藏房间,绝对不行”

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コルネリウス兄様が懇々といかに破廉恥なことなのか説明する。婚前交渉があったと思われても仕方がないくらいに駄目なことだそうだ。でも、フェルディナンドがメスティオノーラの書を持っていることを公開するとは思えないし、二人分のメスティオノーラの書を広げていたのである。とても他の人は入れられない。それに、診断の段階でわたしの前世に関する話も出たし、口が重いながらもアダルジーザの話も少ししてくれた。他の人がいれば、絶対に教えてくれなかっただろう。
科尼留斯兄长大人详细说明了这是多么寡廉鲜耻的行为。据说即使被认为是有婚前性行为也不为过,所以不行。但我不认为费迪南会公开自己拥有梅斯提欧若拉之书的事情,而且还会展开两人的梅斯提欧若拉之书。实在不能让别人进去。而且,在诊断的时候也说了关于我前世的话题,虽然很沉重,但也说了一点关于阿妲姬莎的话题。如果有其他人在的话,绝对不会告诉我吧。
「フェルディナンド様にとっては側近を排するのが必要だったのです」

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「ローゼマイン、君はもっと自分を大事に……」
「中で何をしていたのか、フェルディナンド様が今何を調合しているのかを教えることはできません。けれど、こうして用が済んだ途端に隠し部屋から出されるのです。コルネリウス兄様が心配するようなことはありませんよ」
“对费迪南大人来说,有必要排除近侍”
“罗洁玛茵,你要更珍惜自己……”
“我不能告诉你在里面做了什么,费迪南大人在调合什么。但是,事情办完后就从隐藏房间出来了。没有什么科尼留斯兄长大人担心的事情”
むしろ、わたしがしてしまった。慎みがないと叱られたので、今はちょっとだけ後悔している。
不如说是我干的。因为被骂不谨慎,所以现在有点后悔。
「それよりも、フェルディナンド様にしていただいた健康診断の結果とこれからのことについて重要なお話をしなければなりません。側近を全員集めてくださいませ」
“比起这个,关于费迪南大人做的健康诊断的结果还有今后的事情,我有重要的话要说。请把近侍们都召集起来”

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コルネリウス兄様が隠し部屋の扉とわたしを見比べた後、駆けだしていく。その背中を見ていると、エックハルト兄様に「フェルディナンド様は出てこないのか?」と尋ねられた。
科尼留斯兄长大人看了看我和隐藏房间的门后,就跑了出去。看着他的背影,艾克哈特兄长大人问道:“费迪南大人不出来吗?”
「わたくしは用が済んだので、出るように言われましたけれど、中で調合を続けるようです。ただ、体調はあまり良くないように思えました。ご自分のお薬も調合なさるおつもりかもしれません」
「そうか、わかった」
“虽然我办完事情出来了,但里面好像还在继续调合。只是,我觉得他的身体状况不太好。他自己的药恐怕也需要调合”
“是吗,我知道了”
エックハルト兄様に今のフェルディナンドの状況を話した後、わたしはその場にいる自分の側近に声をかけて、リーゼレータ達が整えてくれている客間へ向かって歩き始める。その途端、コルネリウス兄様が慌てた様子で戻ってきた。

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跟艾克哈特兄长大人说了费迪南现在的状况后,我向在场的自己的近侍们打了招呼,开始朝着莉瑟蕾塔她们安排好的客厅走去。就在这时,科尼留斯兄长大人慌慌张张地回来了。
「ハルトムートからオルドナンツが届いた。文官がアウブを呼んでいるらしい。エーレンフェストから緊急の知らせが入ったようだ」
「エックハルト兄様、フェルディナンド様に伝えてください。わたくしは先に向かいます」
“哈特姆特送来了奥多南兹。文官似乎在叫奥伯。似乎是接到了来自艾伦菲斯特的紧急通知”
“请告诉艾克哈特兄长大人和费迪南大人。我先过去了”
歩くのが遅いわたしが執務室に到着する前にはフェルディナンドも合流できているはずだ。なるべく早歩きでわたしはアウブの執務室へ移動する。予想通り、フェルディナンドは執務室へ到着する前に合流した。
因为我走得很慢,在到达办公室之前应该能和费迪南会合。我走向奥伯的办公室,尽量走得快些。正如所料,与费迪南在到达办公室之前会合了。

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アウブの執務室に到着すると、文官がアウブ間で使用する緊急通信の魔術具が光っていることを教えてくれた。フェルディナンドが少し先に立って、「これだ」とわたしを手招きした。わたしが知っている水鏡のような魔術具と形や大きさは似ているけれど、まるで蓋が閉まっているように鏡のような部分は見えない。
到达奥伯的办公室后,文官告诉我在奥布之间使用的紧急通信用魔法道具正在发光。费迪南向前一步,招手说:“是这个。”。虽然形状和大小跟我所知道的水镜般的魔法道具很相似,但是就像盖着盖子一样,看不见镜子的那部分。
「ローゼマイン、少し目を閉じていなさい。誘導するので、そこに魔力を籠めるように」
「はい」
“罗洁玛茵,请稍微闭上眼睛。因为要诱导,所以要在那里注入魔力”
“是”
フェルディナンドに言われるままに目を閉じると、手を握られて何かに触らせられた。魔力を籠めると、目を開けても良いと言われる。目の前には自分が知っている水鏡があり、養父様の姿が見えた。

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按照费迪南说的那样闭上眼睛,手被握着摸到了什么。说注入魔力后,就可以睁开眼睛了。眼前是自己所知道的水镜,看到了养父大人的身影。
「遅いぞ、ローゼマイン。執務室から出て、どこに行っていた?」
“太慢了,罗洁玛茵。从办公室出来,去哪里了?”
結構待たされたらしい養父様の文句から始まったけれど、それは緊急を要する用件だったからだ。
因为是紧急事件,久等了的养父大人的抱怨着说道。
「貴族院にいるヒルシュールから返事が来た。文官棟の付近に見慣れない者達がいたそうだ」
“贵族院的赫思尔回信了。据说文官楼附近有陌生人”
研究が佳境だったヒルシュールは、養父様の命令を後回しにするつもりだったらしい。けれど、アーレンスバッハの寮に帰れなくなっていて、文官棟で寝泊まりするようになったライムントが文官棟付近で見慣れない者達がうろついているのを発見したそうだ。どこの領地のマントも身につけていない見慣れない者が貴族院に出入りしていることがおかしい。もしかしたら、アウブ・ エーレンフェストが言っていたのは本当だったのかもしれない、とヒルシュールは急いであちらこちらへオルドナンツを飛ばし始めたそうだ。

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正处于研究佳境的赫思尔似乎打算推迟养父大人的命令。但是,因为回不了亚伦斯伯罕的宿舍,在文官楼住宿的雷蒙特在文官楼附近发现了陌生人在转来转去。没有穿着任何领地斗篷的陌生人出入贵族院很奇怪。说不定奥伯·艾伦菲斯特说的是真的,据说赫思尔急忙地开始向那边这边放飞奥多南兹。
「養父様、あまり信用がないのですね」
「ヒルシュールが研究しか目に入っていないのは今に始まったことではない」
「ライムントを残しておいてよかったな」
“养父大人不太被信赖呢”
“赫思尔只关注研究并不是从现在才开始的”
“能留下雷蒙特真是太好了”
フェルディナンドは何度か頷いているけれど、突然寮に帰れなくなったライムントにきちんと報連相をしたのだろうか。何もしていない気がする。
费迪南虽然点了几次头,但对突然回不了宿舍的雷蒙特,是否有好好地做报告、联络、商谈呢。感觉什么都没做呢。

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「ヒルシュールは貴族院にいる教師達、それから、王族や中央騎士団に連絡を取ってくれたそうだ。すぐに中央騎士団を派遣してくれたようで、黒いマントが貴族院の敷地内で見られるようになったらしい。
「そうですか……。よかった」
“据说赫思尔已经与在贵族院的教师们,还有王族和中央骑士团取得了联系。似乎马上派遣了中央骑士团,在贵族院的区域内已经可以看到黑色斗篷了。”
“是吗……。太好了”
中央の守りを固めていた王族が貴族院へ向けて中央騎士団を出してくれたのならばもう安心である。ダンケルフェルガーの有志達はあっという間にランツェナーヴェの兵士達を押さえてくれたのだ。養父様から銀の布や即死毒についても情報は流してある。それほど時間をかけずに制圧されるだろう。わたしがホッと安堵の息を吐くと、養父様が厳しい顔つきになって首を横に振った。
巩固中央防御的王族向贵族院派出了中央骑士团的话就放心了。戴肯弗尔格的志愿者们一转眼就把兰斯内维的士兵们给压制住了。从养父大人那里也获得了关于银布和即死毒的情报。不用花很多时间就能镇压了吧。我松了一口气后,养父大人一脸严肃地摇了摇头。

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「……あまり良くないからこそ緊急連絡用の魔術具を使ったのだ、ローゼマイン」
「え?」
「貴族院の図書館司書。……其方が特別気にかけていたソランジュからの返事がないらしい。たまたま返事ができない状況だったのか、何かあったのか、わからない。ヒルシュールも様子を見に行こうとしたそうだが、ダンケルフェルガーの寮監であるルーフェンから出歩くな、という警告のオルドナンツがあったそうだ」
“……就是因为情况不太好,所以才使用了紧急联络用魔法道具,罗洁玛茵”
“哎?”
“贵族院图书馆的图书管理员。……好像没有你特别在意的索兰契的回信。我不知道是碰巧没能回复,还是发生了什么。据说赫思尔也想去看一下情况,但是戴肯弗尔格的舍监洛飞警告说不要出来”
すぅっと目の前が暗くなってきた。
我眼前一黑。
「貴族院で何か起こっている可能性は高い。それを知らせようと思ったのだ。エーレンフェストから出せるのは情報だけで、不足すぎて人も物資も動かせぬ」

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「教えてくださってありがとう存じます、養父様。寮監のいないわたくし達には貴族院からの情報が入りませんから」
“我只是想告诉你,贵族院发生了什么事的可能性很高。因为人员和物资都不足,没办法调配,艾伦菲斯特能拿出的就只有情报了”
“谢谢您告诉我,养父大人。因为没有舍监,我们无法收到来自贵族院的情报”
わたしは養父様にお礼を言って、水鏡のような魔術具での通信を終えると、フェルディナンドを振り返った。
我向养父大人道谢,结束了水镜般的魔法道具的通信后,回头看向费迪南。
「フェルディナンド様、わたくし、貴族院の図書館へ行きます」
「それは許可できない。君はアーレンスバッハで留守番だ。今の君は連れていけぬ」
“费迪南大人,我要去贵族院的图书馆”
“那个无法允许。你要在亚伦斯伯罕看家。没有办法带现在的你去”
騎獣にも乗れぬのにどうするつもりだ、と暗に問われて言葉に詰まった。けれど、ソランジュ、シュバルツ、ヴァイスが気になって仕方がない。

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被暗暗问道:“明明连骑兽都不能骑,你打算怎么办?”。但是,我实在是很在意索兰契、休华兹和怀斯。
「せめて、シュバルツとヴァイスを戦闘状態にすることができればソランジュ先生はご無事だと思えるのですけれど……」
“至少,我觉得如果能让休华兹和怀斯进入战斗状态的话,索兰契老师应该没问题……”
シュバルツとヴァイスを戦闘モードにするためにはボタンのようになっている魔石に魔力を注がなければならない。
为了让休华兹和怀斯进入战斗模式,必须向像纽扣一样的魔石中注入魔力。
「強いらしいですよ、シュバルツ達は。神殿の戦いでもシュミル達が大活躍だったそうです」
“休华兹它们好像很强的哦。据说在神殿的战斗中苏弥鲁它们也大显身手了呢”
シュバルツ達の研究をして、シュミルズの基本設計をしたフェルディナンドを見上げてそう言うと、フェルディナンドはフンと鼻を鳴らした。
我对研究了休华兹它们,做了苏弥鲁基础设计的费迪南这么说道,费迪南哼了一声。

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「大昔の姫君がツェント候補生を屠るための機能を付けた魔術具だぞ。その辺りの有象無象に勝てるわけがなかろう」
「シュバルツ達は強いですもの。ソランジュ先生は無事ですよね?」
“这可是很久很久以前的公主按照能够屠戮赞腾候补生的性能标准而设置的魔法道具,不可能赢不了那帮乌合之众吧”
“因为休华兹它们很强。索兰契老师没事吧?”
たとえ気休めでも肯定してほしかったが、フェルディナンドは一度目を伏せると、私に現実を突きつけた。
即使是安慰也希望得到肯定,费迪南垂下目光,向我告知了现实情况。
「図書館の魔術具を戦闘状態にするためには主の命令と魔力が必要だったはずだ。協力者にできるかどうか、断言はできぬ。だが、いくら気になっても君が行くのは駄目だ。今の状態で行ったところで何ができる?」
“为了使图书馆的魔法道具处于战斗状态,应该需要主人的命令和魔力。协力者能不能做到,不能断言。但是,不管怎么在意,你也不能去。以你现在的状态即使去了又能做什么?”

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フェルディナンドが冷たくそう言って首を横に振った時、再び緊急用の魔術具が光り始めた。
费迪南冷冷地这样说着,摇着头的时候,紧急联络用魔法道具又开始发光了。
「……ダンケルフェルガー? 通信を行う。ローゼマイン、目を閉じろ」
“……戴肯弗尔格?要进行通信。罗洁玛茵,闭上眼睛”
フェルディナンドがわたしの手を取り、魔石に触れさせる。水鏡へと表面が変わり、アウブ・ ダンケルフェルガーの姿が映し出された。
费迪南牵着我的手,让我抚摸魔石。魔法道具的表面变成了水镜,映出了奥伯·戴肯弗尔格的身姿。
「アウブ・ アーレンスバッハ。息災なご様子で何よりです。ハンネローレより報告を受けました。素晴らしい戦いぶりだった、と。アーレンスバッハへ貸し出した有志達が誰一人と欠けることなく戻ってきたことには正直なところ驚いています」
“奥伯·亚伦斯伯罕。一切安好。我已经从汉娜萝蕾那里收到了报告。真是一场精彩的战斗。向亚伦斯伯罕借出的志愿者们,无一人例外,所有人都完整无缺地回来了,说实话我很吃惊”

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アウブ・ ダンケルフェルガーが今までに聞いたことがないくらいに丁寧な態度で、正直なところ驚いて目を瞬くしかできなかった。
对于奥伯·戴肯弗尔格迄今为止从未听说过的礼貌态度,老实说,我只能吃惊地眨着眼睛。
「こうして緊急の連絡をしたのは他でもありません。今の貴族院の状況をご存知でしょうか?」
「アーレンスバッハには寮監がいないのですが、先程アウブ・ エーレンフェストから連絡をいただきました。見知らぬ者、おそらくランツェナーヴェの者を文官棟の付近で見かけたこと、王族や中央騎士団へ連絡済みであること、それから、図書館司書のソランジュ先生と連絡が取れないことを聞いています。早くソランジュ先生と連絡が取れると良いのですが……中央騎士団が向かったのですから、すぐに制圧されますよね?」
“像这样紧急联系的不是别人。您知道现在贵族院的情况吗?”
“虽然亚伦斯伯罕没有舍监,但是刚才接到了奥伯·艾伦菲斯特的联络。听说了在文官楼附近看到了恐怕是兰斯内维人的陌生人、联系了王族和中央骑士团、还有与图书馆管理员索兰契老师联系不上的事。如果能早点和索兰契老师取得联系就好了……中央骑士团已经去了,应该马上就能镇压吧?”

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わたしがそう言うと、アウブ・ ダンケルフェルガーは厳しい表情になった。
我这么一说,奥伯·戴肯弗尔格露出了严肃的表情。
「いいえ。ダンケルフェルガーの寮監であるルーフェンの知らせによると、黒いマントをまとう中央騎士団が貴族院へ現れたものの、見知らぬ者達に従っているように見えたということでした」
「え?」
「見知らぬ者達の中にはディートリンデがいたにもかかわらず、捕らえる様子を見せなかったようです」
“不。根据戴肯弗尔格的舍监洛飞的消息,虽然身穿黑色斗篷的中央骑士团出现在了贵族院,但看起来像是跟着陌生人一样”
“哎?”
“虽然蒂缇琳朵在陌生人当中,但没发现有要逮捕她的样子”
王族がそれを許しているのか、中央騎士団が裏切ったのか、よくわからない状況になっているため、ルーフェンはアウブ・ ダンケルフェルガーに情報を流し、指示を仰いだそうだ。
是王族允许的,还是中央骑士团叛变了,因为现在情况不明,所以据说洛飞向奥伯·戴肯弗尔格传达了信息,并请求指示。

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「ダンケルフェルガーからはツェントと連絡が取れませんでした」
「あの、それは……」
「グルトリスハイトを得た正当なる次期ツェント候補であるローゼマイン様に要請します。貴族院をお守りください。貴族院に余所者を入れてはなりません。あそこはユルゲンシュミットの要です」
“戴肯弗尔格那里没能联系到君腾”
“那个,这是……”
“我向获得了古德里斯海德,作为正统的次任君腾候补的罗洁玛茵大人提出请求。请保护贵族院。贵族院不能允许外人进入。那里是尤根施密特的要地”
アウブ・ ダンケルフェルガーの言葉にわたしはコクリと息を呑んだ。
我因为奥伯·戴肯弗尔格的话,深深地吸了一口气。
「それは、ツェントへ……」
「ダンケルフェルガーが次期ツェント候補であるローゼマイン様の手足となります。貴族院を守れ、と号令をお出しください。ダンケルフェルガーはツェントの剣、必ず守り切ってみせましょう」

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“那是,君腾……”
“戴肯弗尔格将成为次任君腾候补罗洁玛茵大人的手足。请发出号令,保护贵族院。戴肯弗尔格是君腾的剑,定会保护好”
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フェルディナンドからのコピペは却下されたローゼマイン。
暗い過去を聞かされて衝動的に行動したら慎みがないと叱られました。
そして、貴族院からの情報が。
今回はアウブ・ ダンケルフェルガーに要請されました。
“复制后贴上”被费迪南拒绝了的罗洁玛茵。
听了沉重的往事,冲动行事后,因为不谨慎而被训斥了。
然后是来自贵族院的情报。
这次,受到了奥伯·戴肯弗尔格的请求。
次は、貴族院です。
接下来是贵族院。


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