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【生肉/八月的灰姑娘棒球队官网小说】东云龙 本垒打的女王(2)

 出塁する兄を見つめながら、私はどこまでいけるんだろうと思う。私のバッティングセンスはまだ、プロ野球に通じるようなレベルではないかもしれない。
 テレビの野球中継で、たったいま兄が出塁したシーンが再編集されて流れる。スローモーションで見ると、ピッチャーが放つ投球がとてつもない角度で曲がっているのがよくわかる。私はあれを打ち返せるだろうか。
「あいつらは本物の天才だ」
 そう褒め称える父の目には、プロ野球で活躍できる兄たちの姿しか映らない。
 私がどれほど野球の道を追求しても、この人たちは喜ばないんだろうと思う。
 龍は静かに席を外した。自宅の庭にあるバッティング練習場は大学野球で勝利を積み重ねている末兄の私物と化している。だからいつも通り、部屋で静かに筋トレをしてから、眠りにつくことにした。
 バットを振り続けていると、自分が無になるようで気持ち良い。町外れにあるこのバッティングセンターは、一人で練習に没頭するのにもってこいだった。
(私が考えるべきなのは、ホームランを打つこと)
 バットを構えると、隣からホームランを祝うラッパ音が流れた。また、あの彼だ。このくらいの球、打てて当たり前という顔で、打席に立ったまま次の球が来るのを待っている。
「今月のホームラン王はこいつじゃないか?」
「綺麗なスイングだな。思い切りがあるのがいいね」
 バッティングセンターに集まる野球好きのおじさんたちが、彼の後ろに集まっている。そのギャラリーに惑わされることなく、彼は次々とボールを打ち、時折バットを持ったまま肩のストレッチをしていた。
 龍は黙って彼に背を向ける。私は私の思うままに打つ。バットを強く握ると、マシーンから投げられたカーブを打ち返す。ホームランにはならなかったものの、飛距離のある打球だ。
 バットを振り下ろすと、ホームランを量産する彼の方を振り返る。
「あ……」
 ふいに、視線がぶつかった。彼は得意げにバットを肩にかつぎ、リラックスした表情で笑っていた。龍は唇を真一文字にきゅっと結び、目を逸らす。負けたくない、と思った。私は、ここにいる誰よりもうまくなりたい。
 その男の人は、次の日も、また次の日もバッティングセンターに来ていた。いつも龍より早く来て、龍より遅くまで残っているらしい。オーナーによると「閉店ぎりぎりまで打ち続けている」という話だ。
 壁には「今月のホームラン王」を記録するポスターが貼られている。ホームランを打つたびに名前の横に丸いシールが一つずつ増えていく。龍と彼の名前だけが突出して、一位と二位を争っていた。
 ダルビッシュ・零。
 龍は自分のとなりに並ぶ名前をつぶやいた。それはどう考えても、悪ふざけでつけたニックネームにしか思えない。
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