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虫干し(2)

2023-08-01日语睡前故事20210307 来源:百合文库
 そうじゃ、今さっき、ぼたもちを作ったところじゃ。
 少し、食べて行かんかね」
「ありがとうございます。それじゃあ、遠慮(えんりょ)なしに」
 吉四六さんは部屋に上がり込むと、ぼたもちをパクパクと口にほおばりました。
「これは、うまいぼたもちですな。さすがは庄屋さん、よい米とあずきを使っている。うん、うまいうまい」
 やがて、お腹が一杯になった吉四六さんは、
「すっかり、ごちそうになりました。それではこの辺で、失礼しますよ」
と、言いながら、先ほど盛り上げたカツオブシを、また袋に戻し始めたのです。
 お土産を持って来たと思っていた庄屋さんは、あてがはずれてがっかりです。
 庄屋さんはまた怖い顔になると、吉四六さんに言いました。
「吉四六さん! お前は何でまた、おぼんにカツオブシをあけたんじゃ!?」
 すると吉四六さんは、すました顔で言いました。
「へえ。こうして時々おぼんにあけて風を通さないと、カツオブシと言う奴は虫がついてしまうんです」
 そして空のおぼんを庄屋さんに返すと、さっさとどこかへ行ってしまいました。
おしまい


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