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ほのかな体温

2024-03-26 来源:百合文库

ほのかな体温


原作:和泉桂
来源:利威尔的后脑勺
翻译:给乔乔挚爱的野神先生
整合:遊佐ヒカリです
用超低——的频率烤点冬贵和伏见的番外小说的熟肉,有错误请多指教お願いします!
也欢迎感兴趣的uu加入!
——我一直在等你。
七年ものあいだ。
等了七年。
「冬貴君。淋しいそうだね」
“冬贵,你看上去很寂寞呢。”
柴崎敬真に話しかけられて、膝を抱えて緑側に腰を下ろしたていた清澗寺冬貴は、ぼんやりとその方(ほう)角(がく)に視(し)線(せん)を巡(めぐ)らせた。
冬贵抱膝坐在走廊边,听到柴崎敬真向他搭话后,呆呆地朝那个方向看过去。
「淋しい?」
“寂寞?”
「ああ、すまない。違ったかい?」
“啊…抱歉。我说错了吗?”

ほのかな体温


「いや…おまえが言うなら、そうなのだろう」
“没……既然你这么说,那可能就是了吧。”
畳に寝転がった冬貴の髪を優しい撫で、柴崎は苦笑した。
柴崎抚摸着躺在榻榻米上的冬贵的头发,苦笑道。
「伏見君は、全然…来ないね。それが君を鬱(ふさ)ぎ込ませているんだろう?」
“伏见他最近……都没来呢。所以才让你闷闷不乐吧?”
「鬱ぎ込む?私が?」
“闷闷不乐?我吗?”
意味がわからないと言いたげに冬貴が微(かす)かに語(ご)尾(び)を上げると、柴崎は難しい顔になった。
冬贵像是不理解这个词的意思,尾音稍稍上扬。看到他这副样子,柴崎面露难色。
「君にしては鈍(にぶ)いな」
“这么迟钝不像你啊。”
冬貴は柴崎の優しげ顔を見上げたが、己の感(かん)慨(がい)を特に言葉にすることはない。

ほのかな体温


冬贵抬头看着柴崎温柔的表情,但也没对他的感慨说些什么。
伏見は自分のものだ。
伏见是我的。
だから、最後には必ずここに来(く)ることを知っている。
所以,我知道最终他一定会来。
その確信が揺らぐことは、決してなかった。
对于这一点,我坚信不疑。
「伏見君は、私が君を独り占めしているから、怒っているのかもしれないね」
“伏见可能因为我霸占着你不放而生气呢。”
「独り占め、か」
“霸占…啊”
冬貴はわずかに唇を綻(ほころ)ばせた。
冬贵抿唇微笑。
「どうかしたかい?」
“怎么了吗?”
「いいや」
“没事。”
淋しいというのは、伏見がそばにいないということ。
寂寞,就是伏见不在自己的身边。

ほのかな体温


寒いというのは、伏見のぬくもりがないということ。
寒冷,就是感受不到伏见的体温。
どんな快楽も、どんな破(は)滅(めつ)も、冬貴を真の意味で楽しませることはない。
无论是快乐,还是毁灭,都不能让冬贵真正地高兴起来。
祖父が残した孤独の呪いは、時に冬貴の足を捉えそうになる。だが、それを踏みとどまることができるのは伏見の存在ゆえだ。
爷爷留下的孤独的诅咒,也有差点追上冬贵的时候。但是,冬贵之所以能逃过诅咒,正因为有伏见在。
「̶おまえは私といて、たのしいのか」
“——你跟我在一起,开心吗?”
柴崎は冬貴に肉(にく)欲(よく)を抱かないらしく、どんなにしどけなく誘ってみても、性的な接触を持とうしない。そのことが、冬貴に不思議だった。
柴崎似乎对冬贵不抱有性、欲,不管冬贵怎么衣衫不整地诱、惑他,他都不会有任何性、欲上的接触。对于这点,冬贵感到很奇怪。

ほのかな体温


「君のそばにいると、悲しくなる」
“我跟你在一起,会感到悲伤。”
「なぜ?」
“为什么?”
「人の孤独を知るからだ。君の愛の深さと、絶望の深さに息が詰まりそうになる」
“因为我知道人的孤独。我会窒息于你深深的爱与深深的绝望之中。”
意味が、わからない。
我不懂,这是什么意思。
ときどき柴崎は、冬貴には理解できないことを平然と口にする。
有时,柴崎会一脸平静地说出让冬贵无法理解的话。
「君が腐っているから、人は君に引(ひ)き寄(よ)せられるんじゃない。
君が悲しいまでに純粋だからだと思うんだ。
“我觉得人们不是因为你的堕落而被你吸引过来。反而是因为你纯粹得可悲。”
「おまえは私を買い被(かぶ)っている」
“你太看得起我了。”

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「そうかな」
“是吗。”
苦笑みを浮かべた柴崎は、冬貴の髪を撫でた。
柴崎苦笑着摸了摸冬贵的头发。
この男は、もうすぐ遠くへ行ってしまう。
这个男人,不久之后将会远去。
その予感に駆(か)られ、ふと、冬貴は彼の膝を摑(つか)んだ。
这样的预感涌上心头,冬贵突然抓住他的膝盖。
「どうした、冬貴君」
“怎么了,冬贵。”
「何を考えている?」
“你在想什么?”
「ああ…うん。じつは従(じゅう)軍(ぐん)記者の件を」
“啊……好吧。其实是战地记者的事。”
「従軍記者?」
“战地记者?”
「何でもない。心を決めたら話すよ」
“没什么。等我下定决心了再跟你说。”
「ん……」
“唔……”

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人の一生など、冬貴には瞬(まばた)きをするようなものだ。
人的一生,对冬贵来说,只是一眨眼的事。
だからこそ、束の間にすぎぬこの世をあたためてくれるぬくもりを待っている。
正因如此,他才会一直在等能帮他温暖这个转瞬即逝的世界的温度。
「冬貴。珍しいな、着替えて」
“冬贵。真稀奇,你居然在换衣服。”
伏見義康が冬貴の部屋を訪れると、彼は地味な背広に身を包んでいる。
伏见义康进入冬贵房间时,正看到他正穿着一身朴素的西装。
珍しいこともあるものだ、というその思いが今し方の発言に繋(つな)がったのだった。
太阳打西边出来了,指的就是他刚才所说。
也会有稀奇的事发生,伏见的这种想法和刚才的所说重叠了。
(这句不确定)
「どこへ行く?」

ほのかな体温


“你要去哪儿?”
「金平糖(こんぺいとう)」
“金平糖。”
金平糖ということは、柴崎のところへ行くつもりなのだろうか。
他说金平糖,是指要去柴崎那里吗。
柴崎の家の近くで売っている金平糖が美味しいらしく、ときどき冬貴がねだるのだ。伏見が買ってきてやったことも、一度や二度ではない。
因为柴崎家附近卖的金平糖很好吃,冬贵时不时地让他给自己买。而伏见也不只一两次地买给他。
「柴崎さんなら、仕事が忙しいんじゃないのか?」
“柴崎先生现在应该工作很忙吧?”
そうでなくとも売れっ子作家の柴崎が、冬貴のために時間を作るのは大変なことだろう。
即使不是这样,作为畅销作家的柴崎也很难为冬贵抽出时间吧。
「金平糖」
“金平糖。”
なおもそういわれて、窘めるつもりだった伏見は苦笑した。

ほのかな体温


听到冬贵还这么说,伏见也没打算责备他,只是苦笑道。
「わかった。一緒に買いにいこう」
“知道了。一起去买吧。”
「……うん」
“……嗯。”
冬貴と柴崎の関係に、今更口を挟むつもりは毛頭ない。自分にとって嵯峨野経行たちが必要な存在であるのと同じように、冬貴にとっては柴崎は大切な相手なのだ。
对于冬贵和柴崎的关系,伏见现在丝毫没打算插嘴。就像对自己来说,嵯峨野经行他们是必要的存在;对冬贵来说,柴崎同样是很重要的人。
柴崎が前の戦争で足が不自由になってからというもの、冬貴は自分から柴崎に会いに行くこともあった。それに対して、とやかく言うつもりはない。
自从柴崎在之前的战争中伤到了脚导致行动不便,冬贵有时也会主动去见柴崎。对于这件事,伏见并不会说这说那。

ほのかな体温


「行こう」
“走吧。”
手を差し伸べると、冬貴が当然とで言いたげにその手を重ねてくる。
伏见向冬贵伸出手,冬贵也一副理所当然的样子握住了他的手。
冬貴の仄(ほの)かな体温を感じ、伏見は微笑む。
感受到冬贵微弱的体温,伏见会心一笑。
その手は、伏見が想像するよりもずっとあたたかかった。
那双手,比伏见预想的更加温暖。
(了)


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