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日本网友:为什么日本小学生喜欢看穿越爽文?

なぜ「異世界転生」は若者にウケ続けるのか?
为什么“异世界转生”能够一直受年轻人欢迎?
徹底的にストレスのない物語を求めて
彻底地追求愉快的阅读体验(爽文)
一般のユーザーが自作の小説を投稿できるサイト「小説家になろう」。同サイトからデビューした作家の津田彷徨氏は、数字を武器にこのサイトの特徴を徹底的に分析してきた。津田氏によれば、このサイトから登場した「なろう系」と呼ばれる作品は、「読者に徹底的にストレスをかけない」という傾向を持つという。なぜそうした物語が出てくるのだろうか。
普通的用户也可以投稿自创小说的网站“成为小说家吧”。从该网站出道的作家津田彷徨先生以数字为武器一直在分析这个网站的特征。据津田先生透露,在这个网站投稿的小说“成为系”,大都是为了让读者能够有一个“愉快的阅读体验”。那么为什么会变成这样呢?
“小説家になろう”をご存知ですか?
您知道“成为小说家吧”吗?
そんな「小説家になろう」に投稿されている小説作品群は、一般的に『なろう系』などと呼ばれています。
上記の三作品は例外に属するのですが、一般的な認識における『なろう系』作品はどの作品もまるで金太郎飴のように、“平凡”な主人公が“異世界転生”をして文明度の劣る世界で“現代知識”をひけらかし“ハーレムを築く”という、非常に明確な「願望充足型」作品の一ジャンルとしてみなされる事が多いとされています。
在“成为小说家吧”网站上投稿的作品一般被称为“成为系”。上述的三部作品倒是属于例外,一般来说无论哪部“成为系”作品都是同个套路,“平凡”的主人公“转生到异世界”,在文明度较低的世界卖弄自己的“现代知识”来“开后宫”,这些作品的目的都是非常明确的,就是为了讨好读者。
つまり、「読んでいて気持ちよくなれる」ことに重点をおいた内容であると言えるかもしれません。
总之,可以说这些小说的重点内容就是“阅读之后心情可以变得愉快”。
このなろう系の典型的なお約束とも言うべきパターンは、“なろうテンプレ”などとも称されることもありますが、小説家になろうがここまで興隆した理由の一つは間違いなくこの“なろうテンプレ”が構築されたことにあると考えます。
可以肯定“成为小说家吧”会这么有生命力的原因之一,就是搭建起了“套路文”体系。
実際のところ、現在の小説家になろうの作品群の源流は、アニメ化などもされた大ヒット作品である『ゼロの使い魔』シリーズの二次創作に端を発するという見方があります。
实际上现在的小说家网站一开始就是通过创作动画化了的极具人气的“零之使魔”的同人作品起家的。
もちろん著作権的な問題もあり、現在は小説家になろうにおいて二次創作作品は制限されているのですが、この二次創作文化自体は小説家になろうというサイトに根強く残り、同サイト内で人気作品が現れればよく似た設定やストーリー進行の作品が次々と出現するという現象がしばしば観測されます。
当然会存在著作权的问题,现在小说家网站限制了二次创作作品,但是二次创作本身在小说家网站已经根深蒂固,在该网站一出现人气的作品很快就会有大量的设定、剧情相似的作品冒出头来。
日常に組み込まれる作品
融入日常生活的作品
しかしこうした作品の作者は設定やストーリー進行を「似せる」という認識ではないと考えられます。
不过作者并没有认识到这些行为是在“模仿”。
むしろ、和歌の作成技法である本歌取り(古典の一部を取って新たな作品に用い、作品の世界に膨らみを持たせる技法)に極めて近い「解釈による二次創作文化」が、このサイトの根底に存在するが故であると考えられるのです。
这很接近和歌的创作手法“取本歌”(取本歌,在和歌创作中,吸取古代和歌中的语句、构思、情趣等等创作新和歌的手法)。所以二次创作文化才会在这个网站根深蒂固。
このなろう的本歌取りを用いた作品作りのことを、私はゲーム制作ソフトをもとに『ツクール的作品作り』と表現しています。
这种模仿手法我以游戏制作软件为参考称之为“作品制造”
プログラム言語を知らなくても、またキャラを描けなかったりBGMを作曲できなくても、RPGツクールと呼ばれるゲーム制作補助ソフトを使用すればゲームを作り上げられるのと同様、小説を書く際に参考となる様々なパーツを共有物として使用できるわけです。
就算不会程序语言、不会创作人物、不会作曲作画,也可以使用“RPG制作大师”制作游戏,这些“成为系”的小说也是一个套路,用现有的元素、情节组成一个新故事(比如退婚流之类的?)。
激しい競争の中で、作品は日常に組み込まれる
在激烈的竞争中,小说融入了日常生活
これを可能とするのが、WEB小説ならではといえる編集者を介さない物語づくりです。つまり常に作家が自分のタイミングで物語を読者に対し直接出力し続けられる環境の強みが、この「日常の中に物語を組み込む」という試みを可能としているのでしょう。
使这样的事情成为可能的原因就是web小说在创作的时候没有编辑的干扰。也就是说作者可以用自己的方式通过小说向读者对话,这点正是让“故事融入日常生活”成为可能的原因。
ただ当然ながらこのシステムにも欠点はあります。例えば独りよがりとなりえる作者の物語づくりを、物語づくりに関するプロである出版社の編集者はより良い方向へ正してくれることも少なくないからです。そんな編集者が介在しない作品において誰が作品を導くのか……それはWEB小説の読者なのです。
当然这也有缺点。比如说作者自我感觉良好的剧情会被专业人士——出版社的编辑往好的方向修正。但是没有编辑存在的web小说该由谁来引导呢?…答案就是小说的读者们。
ストレスが高いと読者が離れる
给读者喂shi的话读者就会弃文
読者が「プロデューサー感覚」を抱ける
给读者一种“自己是制作人的感觉”
実際に編集者が介在しないために、作者と読者との距離感が極めて近いことがWEB小説の特徴です。
实际上因为不存在编辑,所以作者和读者的距离非常近,这也是web小说的特征。
読者も作者も互いに作品に関して会話を重ねる感想欄という場が用意されており、作中の誤字からストーリー展開に至るまで、ここで作者と読者の間で交わされた会話は物語に反映されることもしばしば見受けられます。
网站准备了读者可以和作者对话的感想评论栏,从作品的错别字到故事的发展,这一切读者都可以和作者互相讨论。
その意味においてWEB小説の読者は、自分の気に入った作品や作者を育てる監督であり、そして作者や作品をランキングの上位や商業へと羽ばたかせるプロデューサーの役割を担います。言ってしまえば、あの作者はワシが育てたという認識を得ることができるとも言えるでしょう。
从这一层面上来说,web小说的读者就是培养自己中意的作品和作者的监督,并且担当着让作者、作品的排名提升,走向商业化的负责人。
これは商業という場において明らかなアドバンテージとなります。何しろデビューしたての新人にもかかわらず、最初から自分を育てたと認識してくれているファンがたくさんついてくれているのですから。
这在商业化中是巨大的优势。毕竟哪怕是刚出道的新人,也是有一大堆“这孩子是我一手带大的”的忠实粉丝跟随着。
この点は一般的な新人賞出身の作家に比べ、商業面に置いてもWEB小説出身者の大きな優位性となってきました。また見方を変えれば、最初から読者が多数ついた新人作家という異例の存在であるWEB出身作家は、作品の刊行にあたり自己プロモーションが既にWEB上でなされています。
这和一般的新人大赏出道的作家相比,在商业化方面简直是巨大的优势。并且这些在web连载作品的作家如果要出道的话,相当于早已在网站宣传了自己。
それ故に低コストの宣伝費用で済むことから、新文芸と呼ばれる新たに生まれた無数の出版社のレーベルに置いて重宝がられた一面があるとも言えるでしょう。
因此不需要花费太多的宣传费用,无数的出版社都把小说家网站看成是新文艺的瑰宝。
だからこそ作者もそして読者も現実の自分と登場人物を重ね合わせ、主人公に不快な思いをして欲しくないという感情や、鬱な展開を忌避する傾向が顕著に現れます。
所以作者还有读者都会把现实中的自己带入到登场人物中,不会希望主角碰到不愉快的回忆或者倾向于避开虐主的展开。
実際にこれらは小説家になろうの話数別のアクセス解析という機能を使用することで、明確に数字をもって主人公が不幸となった回で明確に読者離れが起きていることが把握できます。
实际上可以通过分析访问数量,通过明确的数字了解到在主角遭遇到不幸的章节读者减少的数量。
また小説家になろうのランキングを統計処理しても、物語の谷とも呼べるパートでは如実に数字の低下を認めることがわかっています。
还有通过统计排行榜,在故事之谷的页面可以清晰了解到排名数字的降低。
鬱な展開で読者離れが起きる→その結果がアクセス解析によって明らかになる→それを作者が見て鬱な展開を避けようとする……といった具合に、循環的にストレスがかかる展開が排除されていくことになりえるのです。
因为主角不幸的遭遇而让读者弃文→通过分析访问量了解详情→作者看到后避免虐主的展开…像是这样,形成了一个避发生免虐主情节的循环。
競合はスマホゲーム
竞争对手是手游
さて、このようななろう系小説に関しては、一部では「異世界日記」などと表現されることもあるようですが、それは言い得て妙だと思います。
那么,关于这些成为系小说, 有一部分是以「异世界日记」为表现形式的。
日記であるがゆえの日常体験……つまりリアリティを感じられる程度の過剰過ぎないギリギリの幸福が持続し、物語が緩やかな上昇カーブを描くことが、読者を満足させる一つの最適解と考えられるからです。
日记就是日常生活的体验…总之就是让人能感受到真实感,维持极限的幸福感,故事情节进展缓慢——这些是让读者满足的最优解。
PCからのアクセス比率が高かった2013年頃は、ランキングを上がるために最適な作品の一話あたりの文字数は5000文字以上となっていました。しかし現在は2000〜3000文字が、1話あたりの最適な文字数となってきています。つまりこのことは、読者が毎日一作品に対して割く時間が短縮されて来ているということを意味します。
一般的にSNSとの連動性が高いと言われるネット小説ですが、無数の例外はあるものの改めてこうしてその人気の成立過程と置かれている環境を踏まえると、ストレスフルな現代社会に対するある種の救いとしてなろう系小説が求められていると言えるのかもしれません。
电脑端访问量高涨的2013年的时候,为了提高排名获取读者,一章节的字数最好在安排到5000字以上。但是现在一章节字数最好控制在2000~3000字。总之就是缩短了读者每天阅读作品的时间。
可以说这些小说之所以会受到欢迎,是回应在高压力的现代社会中人们的某种求救信号。

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