過去も、未来も分からない僕に。【にじさんじ/叶】20190707生贺原创曲小作文(4)
部屋に入ってきた彼は開口- -番にそう言って、肩を竦めた。
両手を少し広げ、上半身を回す。
そして此方を見ると、やや自嘲気味に笑った。
「…『貴方は神を信じますか? 』なんて言う柄だと思うかい? 」
まあいいや、彼はそう言うと数歩歩き、背中から飛び込む様にソファに座った。
ポフッという音と共に彼の体は少しだけ跳ね、やがてソファに沈む。
「そうだね、折角だ。なら、祈ってみよう。」
彼はそう言うと悪戯っぽく笑い、胸の前で十時を切る。
「『過去も、未来も分からない僕に。それに付き添う君に、幸のあらん事を。』」
それでも、それでもまだ不安ならば。
私は、貴方が羽ばたく為の風になろう。貴方が夜を歩く時、道を照らす星になろう。
「暑い。」
彼はそう言って崩れ落ちる様にしてベッドに臥した。
「今回はやけに暑い所に来ちゃったみたいだね。」
怠そうに寝返りを打ちながら彼はそう言った。
疲れたのかそのあま彼は無言になった。
暫しの静寂。
聞こえるのは窓の外の虫達の声。
あぁ、そう彼は思い出した様に言った。
「そう言えば、この地城じゃ丁度今『夏祭り』っていうのをやってるらしいよ。」
少しだけ姿勢を変え、窓のある壁の方を向いた彼は言った。
「折角だし明日の夜、見に行こうか。」
それでも、それでもまだ不安ならば。
私は、貴方が羽ばたく為の風になろう。
貴方が夜を歩く時、道を照らす星になろう。
寒さに凍える時、暖める炎になろう。
「『昔者荘周夢に胡蝶と為る。栩栩然として胡蝶也。
自ら喩しみて志に適えろかな。周たるを知らざるし、依然として覚むれば、竰々然として周し。知らず、周の夢に胡蝶とれれるか、胡蝶の夢に周と為れるかを。
周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。此を之れ物化と謂う。』」
教師然として「胡蝶の夢」を読み上げる僕を、彼女はボカンとした表情で眺めていた。
「『果たして自分は蝶になった夢を見たのか、それともの自分は蝶が見ている夢なのか。』
『 』の謂う夢は、これと似てるなあ。って。」
「蝶…。」
少女はそう呟くと、再び膝の上へと視線を落とした。
それでも、それでもまだ不安ならば。
私は、貴方が羽ばたく為の風になろう。
貴方が夜を歩く時、道を照らす星になろう。
寒さに凍える時、暖める炎になろう。
怪物に成り果てた時、殺す為の剣となろう。
灰色。
無音。
「『 』! !」
彼は珍し<感情的に叫んだ。
だい第ご五じんかく人格