約束のネバーランド~戦友たちのレコード~(试阅部分搬运
2023-06-15约定的梦幻岛 来源:百合文库

いつの間にかフクロウの鳴き声は聞こえなくなっていた。
レイは疲れ切った体を木の幹にもたせかける。暗い森は気づけば、薄青い闇に包まれていた。木々の間から空の色が透けて見える。
もうすぐ夜が明けるのだ。
「油断するなよ」
そばからかけられた声に、レイは睨むように視線を持ち上げる。
視線の先には、コート姿で、武骨な狙撃銃を背負ったシルエットがあった。名前を明かさないままの同行者。
シェルターで出会ったこの謎の〝オジサン〟とともに、エマと自分はウィリアム・ミネルヴァが示す〝安住の先〟を目指していた。
『A08−63 ゴールディ・ポンド』
この場所に、人間の世界へ行く手がかりがあるのか。ミネルヴァはいるのか。
手紙に残されたこの座標にたどり着くのが、旅の目的だった。
荒野を抜け、森に入った。野良鬼に襲撃され、死にそうになりながらも倒し──そして、エマがさらわれた。

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