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《尽管如此,你还是喜欢抽卡氪金》第一话 因为我喜欢看书———转载机翻注意(4)

2023-06-27轻小说职场转载机翻注意 来源:百合文库
彼はあまり興味のない様子で、眼鏡を人差し指で一度押し上げた。
「弊社は特に出版事業を営んでいるわけではありませんが」
「は、はい。それは……承知しております」
「本が好き、という自己アピールがさして珍しいものではないということは承知できていると?」
「……はい。本を好きな方は、私以外にも沢山いらっしゃると思います」
「理解できているのなら」
苛立ったように彼はトントンと机を指で叩いた。
「促されるまでもなく、その他大勢と違い、君が弊社で何ができるかを述べてもらいたいものですが。大学で学んだというそれが、弊社の業務でどう役に立つのか。そもそも、なぜ文学部で学ぼうと?」
話してみなさい、と言外に促す眼鏡越しの鋭い視線が突き刺さる。
すぐに返答しようとしたけれど、喉が話す時の動き方を忘れて、すっかり萎縮してしまったようだった。

《尽管如此,你还是喜欢抽卡氪金》第一话 因为我喜欢看书———转载机翻注意


口を開きかけて、何も頭の中でまとまっていないことに気がつき餌を食べに来た鯉のようにパクパクとしただけで口を閉じる。
何も用意していないわけじゃなかった。話したいことも、話せることもあるはずだった。
でも、それに価値があるのかが、ふと、わからなくなった。
 いや。
 ふと、じゃない。
たぶん、もうずっとわからなくなっている。似たような質問は別の会社の面接でも受けてきた。文学部だった、というところから始まるお決まりの流れだ。
「私は」 
──本を読むことが好きだからです。
初めての面接の時はそう答えてしまった。
小説でも漫画でも映画でもゲームでも、物語のあるものが好きだった。
そう答えて、一次選考で落とされた。それだけが決め手ではなかったとは思うけれど、なぜ好きなのかという問いの「なぜ」には答えられていないのだと後から自分で反省した。

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