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《尽管如此,你还是喜欢抽卡氪金》第一话 因为我喜欢看书———转载机翻注意(6)

2023-06-27轻小说职场转载机翻注意 来源:百合文库
趣味の延長線上です。好きなことを勉強できたら楽しいだろうと思いました。
きっと似たような考えをした人は沢山いて、だから、友利晴朝という人間だけが持っているメリットなんてありません 
──そんな風に答えてはいけなくて、たとえ嘘でも何か捻り出して、自分自身をアピールしなくちゃいけない。
でも、そもそも。
自分をアピールするためだとか。
誰かより秀でるためだとか。
「私は……」
そんなことのために、僕は物語の世界に触れてきたわけじゃない。
そう答えてしまうことができたら、どれだけ楽だろうか。
もちろん、そんな度胸はないのだけれど。言葉を求めて、思考の海に潜るように目を瞑る。いつもの癖で、頭の中に一冊の本が浮かぶ。子どもの頃からの癖だ。
子どもの頃に読んだある童話の主人公は、ずば抜けた剣術や魔法の才能ではなく、頭の中に真っ白な本を持っていた。彼はそこに冒険の中で知った大切なことを書き込んでいき、自分だけの物語を作り上げ、必要な場面ではその本を読み返して迫り来る困難を突破していた。

《尽管如此,你还是喜欢抽卡氪金》第一话 因为我喜欢看书———转载机翻注意


よく、ピコン、と何かを閃いた時に電球が浮かぶ描写があるけれど、彼の場合は一冊の本が浮かぶのだ。
うーんと悩む時、彼は空想の本をぺらぺらとめくる。そうして過去の記憶を、友や敵との思い出を、たどる。
大切なことはもう知っている。
それが彼の決め台詞だった。そんな彼に憧れて、僕も何も書かれていない一冊の本を頭の中に持つことにした。
大切なことを忘れないように書きつけて、困難の突破口を自ら切り拓けるようになるために。彼と僕の本が違ったのは、いつまで経っても中身が空白で、タイトルすら真っ白なこと。
僕に主人公の資格なんてないのだと知ったのは、いつだったか。
「──君」
「あ、はい!す、すみません」
「何もないのですか?」


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