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ばあちゃんからのラブレター

2023-08-19 来源:百合文库

ばあちゃんからのラブレター


弁当を包むハンカチをそっとほどくと、ため息がもれた。やっぱり今日も入っている。ばあちゃんからの手紙。二つ折りの白い紙が、弁当箱の上にゴムバンドでとめてある。クラスのみんなに見つからないように、こっそりひらいた。
『今日は、とんかつにしましたよ。バレーボールの試合に勝つようにね。がんばれ、がんばれ、けんちゃん!』
僕の中学に給食はない。三年前に母さんを事故で亡くした僕は、毎日ばあちゃんの手作り弁当を渡される。
自分で言うのもなんだけど、反抗期なのだと思う。ばあちゃんと話すのも面倒くさくなって、家であまり口をきかなくなっていた。その頃からかな。弁当に手紙が入るようになったのは。
今日の午後、体育でバレーボールの試合をすること、誰かから聞いたのだろう。僕との話題作りのために、クラスメートの母親とメールのやり取りまで始めたらしいから。そういうのも含めて、なんかいろいろと面倒なんだけど。
「やだあ、何これ? お母さんからのラブレター?」
隣の女子に手紙をさらわれた。

ばあちゃんからのラブレター


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